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時計の振動数は性能表示に本当に必要な情報なのか?

我々は最高なバイブスを感じ始めている。

ankopiをはじめとする時計メディアをご覧になったことのある読者なら、時計の仕組みを理解する上で欠かせない技術情報をご覧になったことがあると思う。時計内部に収められたムーブメントの振動数だ。ウブロ 中古それは必要不可欠な情報なのだろうか? 振動が速い時計はより正確なのだろうか?

振動数、精度、振動安定性の正確な相関関係の理解についてはネット上でさまざまな憶測が飛び交っている。そして振動だったり、それを司るテンプであったり、それぞれの利点や役割をしっかりと理解できたと思ってもまた別の疑問が浮かんでくる。もしかしたら、読者の皆さんも同じように感じているかもしれない。そこで今回はその疑問の解消を試みよう(本稿では記事の尺の都合上、クォーツの仕組みについては割愛するが、電池駆動であってもクォーツは機械式の発振器であることを知っておいてほしい)。準備は良いだろうか? では、始めよう。

時計の振動数は、ヒゲゼンマイとテンプを組み合わせた調速機が一定時間に発振する総数によって決まる。

機械式時計が4ヘルツ(2万8800vph/bph)で時を刻むということは、テンプが1秒間に4回転往復することを意味し、1回の往復は1秒間に2回の振動に相当する。つまり、テンプが一方向に動いて振動がカウントされ(チック)、テンプが逆方向に戻ることでさらに振動がカウントされる(チック、タック)という、振り子をイメージすると理解しやすい。1秒間に4回転往復すると、同じ時間内に8回の振動が発生する。1時間は3600秒なので、単純に8回の振動に3600秒を掛けて、2万8800振動/時と表記するのだ。


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