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アンティーク時計、不滅の傑作選【ゼニス/エル・プリメロ】

"クォーツショック前夜である1960年代の後半、時計界において水面下で繰り広げられていたのは、自動巻きクロノグラフの開発競争であった。これにはスイスの有力ブランドはもちろん、日本のセイコーも参戦し、各社いち早い完成を目指していた。

そして69年、三つの自動巻きクロノグラフムーヴメントが登場する。

同年3月、ホイヤー・レオニダスら4社連合が共同開発したクロノマチック(Cal.11)。これに続き5月にはセイコーが自動巻きクロノグラフムーヴメントCal.6139を搭載したモデルを“発売”(製品化としてはセイコーが最も早かった)。そして9月にはゼニス社が当時傘下にあったモバード社と共同で開発した“エル・プリメロ(Cal.3019PHC)”が発表されたのである。いずれも高い完成度を誇り傑作と名高いムーヴメントだが、今回はそのなかでもエル・プリメロにフォーカスしたい。

ゼニス 偽物 デファイ エル プリメロ 21 ウルトラブルー 97.9001.9004/81.R946

ウルトラブルー
ゼニスは、画期的な1/100秒計測のクロノグラフが印象的に演出されたデファイ 21 ウルトラブルーの光、色、動きを通して高振動の精度を表現しています。深みのあるグレーのマイクロブラスト仕上げを施したマットチタン製ケースに収められており、オープンデザインの文字盤では、ブリッジから星型の振動ローターまでディープインディゴとエレクトリックブルーのクールなトーンのムーブメントが広がっています。

ケース
素材:マイクロブラスト仕上げチタン
直径:44 mm
防水性:10 気圧
文字盤:スケルトン加工

ムーブメント
ムーブメント:El Primero
部品数:293
振動数:毎時 36,000 振動(5 Hz)
パワーリザーブ:50 時間以上

このエル・プリメロという名称はスペイン語で“ナンバーワン”を意味している。機械式の振動数として毎秒5~6振動が一般的であった当時、エル・プリメロは10振動(毎時3万6000振動)という高振動化を両立させた点が大きな特徴だ。このことから世界初の“ハイビート自動巻きクロノグラフムーヴメント”として、その名を世界に知らしめたゼニスだったが、その後大きな転機が訪れる。スイス時計業界全体に大きな影響を与えた人件費の高騰、さらにクォーツショックの影響もあり、72年にアメリカ資本企業に買収されてしまったのだ。買収後、方針転換を余儀なくされた同社は、生産をクォーツウオッチのみに限定し、製造に多大なコストのかかるエル・プリメロは製造が停止されることとなってしまった。

このまま歴史に埋もれて消えていくかとも思われたエル・プリメロだったが、84年に再び転機が訪れる。ゼニスがスイス資本の企業に買収されたことで、当時技術者であったシャルル・ペルモが隠し持っていた図面、部品、工具をもとにエル・プリメロを復活させたのである。以降、今日に至るまで、アップデイトを経ながらゼニスの基幹キャリバーとして採用されていることはご存じのとおりだ。


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1000万円超えということよりも、アクアノート5167/1A-001

"今から1年前に、いわゆる「憧れモデル」の価格帯が1000万円以上という水準に達したわけですが、今では、そういったモデルの価格帯は2000万円以上に到達しています。

そのため、今となっては1000万円以上という水準に対して、1年前程の驚きはないといえるわけで、特にこのアクアノートのように、以前から高価格帯といった存在についてはそういった印象が強くなるかと思います。

アクアノートといえば、5164A-001が昨年11月時点ですでに1000万円超えとなっています。5164A-001は、アクアノートの中で最も先に値動きする傾向があるため、2022年になる前の段階で1000万円超えとなっていたのは、これまでの事例と同じような動き方だといえます。

さて、アクアノートといえば、従来からノーチラスの兄弟的モデルといったキャラクターであるわけですが、最もノーチラス、それも5711/1Aに近い存在といえば、5167/1A-001だといえます。

その5167/1A-001は、今年1月の段階で900万円台といった様子となっていたのですが、その時点では1000万円超えとはなっていませんでした。

最近の感覚ですと、なんだか5167/1A-001はとっくに1000万円超えとなっているような気がしてならなかったのですが、実は1000万円超えとなったのは、2月になってからであります。

現在水準は、約1272万円がボトム価格となっているわけですが、今回の値動きについてインパクトがあるのは、1000万円超えということよりも、“1ヶ月で約367万円の上昇”という変動額だと感じます。

パテックフィリップ コピー アクアノート ラージサイズ 5167/1A-001

新しく生まれ変わったアクアノートです。カテゴリーパテックフィリップ アクアノート(新品)型番5167/1A-001機械自動巻き材質名ステンレスタイプメンズ文字盤色ブラック文字盤特徴アラビア外装特徴シースルーバックケースサイズ40.0mm機能デイト表示付属品内・外箱ギャランティー

アクアノート5167/1A-001といった現行世代アクアノートが、1000万円超えという水準になったことは、本来「驚くべきこと」であるわけですが、近頃の高価格帯人気モデルの値動きを見ると、こういった価格帯は、相対的に見て「特別すごい」というわけではありません。

まして、この5167/1A-001は、2018年以降それなりに値動きするようになっているわけですから、他の高価格帯人気モデルが1000万円超え、2000万円超えという様子となっている今、1200万円台となっていることは、「やはり」という感想になるわけです。

しかしながら、1月⇒2月の1ヶ月という短期間で、残存価額が140%といった事例はそこまで多くないため、この5167/1A-001については、“1000万円超え”ということよりも、“1ヶ月で約367万円の上昇”のほうが驚きが大きいといえるのです。"

パテック フィリップ元CEOフィリップ・スターン氏が愛用した、ジュネーブ天文台計時精度コンクール受賞作のトゥールビヨン

パテック フィリップがジュネーブ天文台計時精度コンクールのために特別に製作した最も“イカした”時計が発見された。

最近、"badass (イカしている)"という言葉がよく使われる(我々もよく使うから本当だ)。この時計は個人が日常使いしているものとしては、私が見てきたなかでもあらゆる意味で最も“イカした”時計だと確信している。この時計にはパテック フィリップがジュネーブ天文台計時精度コンクールのために特別に製作したトゥールビヨンムーブメントが搭載されており、フィリップ・スターン(Philippe Stern)氏の個人的な時計としてケースに収められ、実際に着用されものだ。

このムーブメントには長い歴史がある。1945年に完成したこのムーブメントは、名時計師アンドレ・ボルナン(André Bornand)によって設計された。ボルナン(1892-1967)はジュネーブ時計学校の教授を務め、20世紀を代表するトゥールビヨンの専門家でもあった。

ムーブメント No.861115は、ジュネーブ天文台コンクールのためにアンドレ・ジバック(André Zibach/1948年から1959年のあいだに7回にわたって調整を行った)と、1963年にマックス・シュトゥダー(Max Studer/パテック フィリップ・ミュージアムにて)によって特別に調整されたものである。ふたりの名前を挙げたのは、彼らが当時のスイス時計業界のスーパースターだったからだ。ジュネーブ天文台計時精度コンクールの厳しい審査は、ただでさえ高精度を保つように調整するのは非常に難しかった。ましてトゥールビヨンは推して知るべしである。なお、このムーブメントにはバイメタルのギョームテンプとスティール製ブレゲ巻き上げヒゲゼンマイが搭載され、2万1600振動/時で動作する(ギョームテンプはバイメタル製の温度補正テンプのなかでも最も洗練されたもので、ロレックスの有名な“キューA”クロノメーターにも採用されている)。

パテックフィリップ カラトラバ スーパーコピーセレスティアル 5102J

詳しい説明 品名セレスティアル
Celestial

型番Ref.5102J

ケース18Kイエローゴールド

ベルト革

ダイアルカラーブルー

ムーブメント自動巻き
Cal.240 LU CL C

防水性能30m防水

サイズケース:43 mm(リューズ除く)
メンズサイズ
ガラスサファイヤクリスタル風防

保証当店オリジナル保証3年間付

付属品 ブランド専用内外箱

希少価値高いハイレベルな天文時計

パテック・フィリップのスカイムーンシリーズ「セレスティアル」。こちらも年間30本前後しか作られず、生産数少ないまま生産中止となった超希少モデルです。

ホワイトゴールドをあしらったケースとブルーのフェイスが、なんとも幻想的な雰囲気で人々を魅了します。機能的にも、月の満ち欠けや軌道、北半球の星座の動き、月の子午線通過時刻、シリウス星の子午線通過時刻が、時計をみるとわかってしまうという、複雑時計のハイグレードな技術が伝わります。

実は、天体時計の歴史は懐中時計よりも古く、先人たちは天体を観測することにより正確な緯度が割り出せるとし、地動説を研究し没頭してきました。あの有名な天文学者ガリレオ・ガリレイもその第一人者です。そんな先人たちが詠みとってきた天文学が、腕越しに一目で眺めることができるようになったのです。

うつむいても地面しか見えてきませんが、空を仰ぐと宇宙という膨大なエネルギーに囲まれていることに気付かされます。この時計を纏う男性は、そんなエネルギーに満ち溢れたパワーの持ち主で周囲の人々を魅了するのかもしれません。